科学史上最も奇妙な”精神病患者の脳味噌”がコチラ…(画像あり)
世にも珍しい人間の脳味噌のご紹介。”あるはずのもの”が全く無い…
下の写真はとある成人の脳味噌を撮影したものですが、その脳味噌にはシワの隆起や脳溝が一切見当たりません。そして、この患者の医療記録は紛失してしまっているために、この患者がどのような人生を歩んできたのかについては詳細不明となっています。
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判明している情報は次の通りです。この奇妙な脳味噌の持ち主は、North Texas State Hospital(ノース・テキサス州立病院)に入院していた精神病患者でした。彼、あるいは彼女は1970年にそこで亡くなっています。イギリスの科学雑誌「New Scientist」の報告によれば、この脳が保存されていた容器には参照番号が貼り付けられていましたが、脳の持ち主の医療データを記録したマイクロフィルムは失われてしまっています。
科学者達はこれまでにも、同様の症状を持つ脳味噌を見たことはありましたが、ここまで極端な例を見たのは初めてのことでした。脳の表面に「脳回(シワの隆起)」がなく平滑であることを特徴とするこの症状は、滑脳症(かつのうしょう)と呼ばれています。
2. 滑脳症(左)と正常な脳(右)
image credit:texaschildrensblog
この病気を発症した患者の平均寿命は低く、遅くても10歳ほどで亡くなってしまうことが多いと言われています。また、筋肉のけいれん、てんかん発作、学習障害(脳の表面積が少ないため)を引き起こしやすいと言われています。
しかし、不可解なことにこの脳味噌は”成人”の脳味噌なのです。この脳味噌を見た科学者の多くは、恐らくこの患者は重度の精神障害に苦しんでいただろうと推測しています。
via:io9
引用元:世界一☆コム